
こんにちは。黒澤です。
あなたが、もし、社長なら、
多少は心当たりがあるかもしれませんが、
コンサルタントをしていると社長のグチをよく耳にします。
先日、ある社長との会食中の話です。
「いや~、しかし、どうして社員ってこうなんですかね。」とある社長。
「どうしたんですか?」と聞くと、
「いやね、ある社員に用事を頼んだんですよ。
それも本当に簡単な書類作成で、『次の日使うから、明日までの用意しといて。』と言って頼んだんです。
そしたら、その社員が定時になったら、何食わぬ顔で『お先に失礼します。』って言うんですよ。」
「それで、社長はどうしたんですか?」と私。
「もちろん、『ちょっと待って。頼んだ書類は?』と聞きましたよ。
そしたら、『今日は用があるので、明日の朝一番でやります。』と言って帰って行ったんですよ。
信じられますか?まったくどうなんですかね~。」
「それで、社長はその社員にどうしたんですか?」と私。
「え?ま、次の日の朝一番でやってもらって問題は無かったんですが・・・。」
「で、その後、社長はどうしたんですか?」
「え・・・?それで終わりですけど・・・。」
こういうことって非常に多いですね。
あなたは、この一連の会話をどう思いますか?
「よくあるよね~、わかる、わかる。」って感じでしょうか?
私は、この社長に言葉を選びながらですが、こんな内容を伝えました。
・社長が本来期待していた社員の行動は何ですか?
・その行動を明確に社員に伝えていますか
・その行動を社員が取る様にするにはどうすればいいですか?
社長は会社のトップです。
社員に対して、教育も命令も出来る立場です。
問題があれば、それを解決することが出来る立場にいますよね。
解決せずにグチを言って終わり・・・
グチを言いたいのはわかります。
コンサルをしていると、こんな社長のグチから会社の問題が見えてきたりします。
社長がグチを言うのは会社が社長の望む状態になっていないから。
つまり、現実と理想の間にギャップがあるからです。
この現実と理想のギャップが“問題”ですよね。
もし、グチを言いたくなったら、
それを改善するにはどうすればいいのか?
これを考えると問題がわかり課題が見えてきます。
グチを言いたくなる社員の言動が会社の課題を浮き彫りにしてくれる訳です。
グチで終わらせず、そこから課題解決をしていきましょう。